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2015年12月6日日曜日

【殺人】菊池あずは 第3回公判②論告弁論

2015年12月3日 10:00
東京地裁 710号法廷
平成27年合(わ)第36号
刑事第17部ABD係
石井俊和 裁判長


殺 人  菊 池 あ ず は

検察官 男2、女1
弁護人 男1、女1
刑務官 男2、女1
裁判員 6、補充裁判員 1



  論 告

刑を決める上で重要な事実
① 強い殺意に基づく犯行
② 結果が重大
③ 動機、経過が自己中心的

① 強い殺意、極めて残虐な犯行
被告人は、平田さんを殺害するにあたって凶器を使うと決意。
ネットで検索。前日に金属バット2本と牛刀を購入。
バットは下駄箱とカーテンの裏に隠した。
翌朝、平田さんの首や胸に牛刀を突き刺した。
平田さんは手で防御。「助けて。死にたくない。」と
命乞いをしたが、バットで少なくとも2回殴った。
胸の傷の深さは約12cm。肋骨、肺は切断されていた。
右頸部の傷は深さが約9cm。 頭部挫傷。
被告は殺傷能力の高い凶器を用意。
平田さんが寝ているときに不意打ち。
首と胸に牛刀を突き刺しました。
抵抗されても繰り返し攻撃。極めて強い力で
複数の致命傷を負わせた。
強い殺意に基づく惨忍な犯行。
刑を決める上で最も重視してもらいたい。

② 尊い命が奪われた
これだけを見ても重大。
平田さんは寝ているときに攻撃を受けた。
抵抗、命乞いをし、絶望の中で死んでいった。
48年間積み上げてきたものを奪われた。
これは1人の問題でない。
残された遺族は、その悲しみから厳罰を求めている。
あまりにも無残な結果。

③ 自己中心的
動機は、関係の解消を示唆する
「もう愛情はない」 という平田さんの言葉。
被告人は悩みを一人で抱えていた訳ではない。
友人に相談し、助言、励ましを受けていた。

【弁護人の主張に対する意見】

広汎性発達障害が影響していたと主張するが、
鑑定した医師は、意志決定に影響はなかったと証言。
軽度の精神遅滞があったが正常に生活を送れていた。


 求 刑

懲 役 1 8 年 

10:55 おわり。 25分間休廷




★・・・・・★・・・・・★・・・・・★・・・・・★


11:20再開

初めて傍聴席を見ずに真っ直ぐ前を見て入廷した菊池被告。


 弁 論

女性弁護人が証言台に立ち熱いプレゼンですっ!

冷たくされて、別れ話になる。
よくある男女間のトラブルです。
しかし、菊池さんは単にトラブルで済ますことができませんでした。
これには菊池さんが抱えていた障害が関係しています。

菊池さんは自分の障害は、性同一性障害だけと思っていました。
しかし事件後、広汎性発達障害と軽度の精神遅滞が明らかになりました。
梅津先生は、広汎性発達障害の特徴として

① 他の人とうまくやれない社会性の障害
② コミュニケーションの障害
③ 想像力の障害

を上げました。

この想像力の障害は、特定のものにこだわったり、執着、
変化に慣れなくて柔軟性に欠ける、とういもので
菊池さんにもみられる特徴です。

障害があるから、同情して刑を軽くして欲しいと
感情論を申し上げているわけではありません。

菊池さんにふさわしい刑をお話していきたいと思います。

(中略)


【それ以外の事情】

① 遺族との関係
② 反省
③ 今後の環境

① 
遺族の深い悲しみは当然です。
被害者に病気の家族がいる方もいる。
しれによって刑を決めるべきではない。
損害賠償できるケースもまれです。
これは過度に重視すべきではない。


菊池さんは反省していない?だから重たくしよう。
そういう風に考えないでください。
菊池さんは話すのが苦手で、質問の意味も理解できないことが多い。
拘禁症状が出ています。
女性ホルモンを投与されていないことで
精神的に不安定。
法定で十分に話ができなかったかもしれません。
だからといって、十分に反省していないと思わないでください。


広汎性発達障害と軽度の知的障害がありました。
うまく行かないのは女の子になったばかりだからと考えていましたが、
事件後に障害が分かりました。
カウンセリングが有効と梅津先生は言っていました。
両親は菊池さんを理解し、福岡で受け入れたいと言っています。
Kさんは頻繁に接見。今後も支えていきたいと言っている。
サポート環境は十分です。

9年〜12年の中でも軽い方に属すべき。
同情してほしい、感情論を申し上げているわけではありません。

障害がどう影響したか十分ご検討ください。

弁護人としては、懲役10年が妥当だと考えます。

11:45おわり。

 
 最 終 陳 述

裁判長
最後になにか言っておきたいことはありますか?

「ほんとうに、もうしわけ ごごこごごございません…」

以上でよろしいですか?

「ほんとうに…もうしわけございませんで、でした。」

よろしいですか?

(うなずく)



11:50 閉廷



最終弁論 良かったです。
素晴らしい滑舌と分かりやすい構成。
障害有りの被告の場合、無罪を主張する弁護人が多いなか、
10年だなんて なんて謙虚!
とても好感の持てるプレゼン。
裁判員の印象 良かったのではないでしょうか (•ө•)






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菊池あずは第3回公判①遺族意見陳述
菊池あずは第3回公判②論告弁論
菊池あずは第4回公判・判決


2 件のコメント:

  1. セクシャルマイノリティーで精神障害を抱える人間を裁かなければならないなんて、判事ってのは、割に合わない仕事なんじゃないですか?

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  2. 大変なお仕事です (。-_-。)

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